3.11 東日本大震災の発生から10年

2021.3.11

シェアする

東日本大震災から10年が経ちました。

大震災で尊い命を落とされた方々のご冥福を

今なお郷里を離れて暮らすことを余儀なくされている

皆さまに心からお見舞い申し上げます。

江東区木場にある洲﨑神社(すさきじんじゃ)。

http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/koto/2061/

約230年前、1791年に高潮が襲来し、多数の死者、行方不明者が出ました。

幕府は洲崎弁天社から一帯を買い上げて空地とし、これより海側に人が住むことを禁じました。

そして空地の東北地点(洲崎神社)と西南地点(平久橋の袂)に波除碑を建てたということです。

当時は波打ち際であった洲﨑神社の南、今では土地が広がり東京の普通の風景になっています。

今の地図でみると神社の場所がどれだけ海から離れているかわかります。

岩手県宮古市にある石碑(大津浪記念碑)は、村民がほとんど全滅した昭和三陸沖津波の悲惨な状況を今に伝えています。

「大津波の悲劇を記憶し、何年たっても用心せよ」と戒め

「津波は、ここまで来る。ここから下には、家を作ってはならない」と警告しており、

東日本大震災時の津波は、石碑の警告どおり上にあった集落までには至らず、建物被害はなかったということです。

ヨーロッパに『つまづき石』というものがあります。

ナチスはユダヤ人を迫害し多数の尊い命が犠牲になりました。

このことを記憶して同じ過ちを二度と繰り返さないために、犠牲になった方が生前に住んでいた家屋の前の歩道に、ほんの少しの段差をつけて小さな四角形(10センチ角)の記念碑が埋め込まれています。記念碑には、犠牲者の名前、生誕と没年ほかが刻まれています。

歩きなれていない道にこれがありますと、ちょっとつまづいて、記憶を呼び起こさせるというもので1990年代に始められたということです。

私たちも震災の記憶を風化させることなく、次の10年に向けて、共に復旧・復興へと進みましょう。私たちの明るい未来に向けて。